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あとがき

あとがき

この本を通して収納というものについてどこまであなたに伝わったのか、またどれくらいあなたの問題を解決するお役に立てたのか分かりませんが、この本のまとめとして収納を考える上で大切なことを挙げるならば、「モノを大切にすること」、「片付かない原因を考えること」、「片付ける目的を考えること」、この3つを私は改めて強調したいと思います。

またその上で、あなた自身に問いかけてもらいたいのです。「あなたは本当はどうしたいのですか?」

テレビや映画のワンシーンでの、「あなたさえいれば、私、何にもいらない!」なんて台詞―――今時ないと思いますが―――主人公からそういう台詞が出てくる気持ちも分からないでもないと思います。あなたの目の前にあって、今あなたを悩ませているモノたちというのは、あなたが本当に大切にしたいものとどれほど強く結び付いているでしょうか?

あなたが本当に大切にしたいものに比べれば、おそらく目の前のモノたちは本当はどうでも良いものだと思います。

「片付かない原因」は必ず過去にあります。そして「片付ける目的」は未来にあります。そして「今」はその中間にあるのです。

あなたは片付けをしたいんじゃない。もっと自分らしく、もっと楽しく、もっと素敵に、もっと効率的に、もっと周りの人たちと笑いながら暮らしたいんでしょう?

それを実現する方法が片付けであり、またモノでもあるのです。モノはあなたの生活を豊かにしてくれるものであり、あなたの生活を脅かす存在にもなり得るのです。まるで両刃の剣ですね。

だから「なぜ片付けるのか?」を考えることも大事なのですが、あなたが「本当はどうしたいのか?」を考えることがとても大事なのです。じっくりと考えてもらっても良いのですが、ヒントは過去にあると思います。

目の前のモノ、押入の奥にあるモノを一つ一つ手にとってみてください。

「私、本当は絵を描いて暮したかったんだ!」
「私にとって本当に大切なのは子供たちと過ごす時間だったんだ!」

片付けは宝探し、自分探しです。片付ければ、きっと素敵な気付きが待っているはずです。

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